「はらいそ」の向こう側

はじまりは「Galleryはらいそ」

私たちmonoboxは、2014年から沖縄県うるま市で市内で活動する工芸・クラフト作家の作品を展示販売するスペース「Galleryはらいそ」をオープンしました。2019年に五周年を迎えます。当初は9組の作家とともにスタート。そこから、毎年市内作家にアプローチして取り扱う作家の数も増え、現在19組となりました。今年も新たなジャンルの作家が増える可能性を秘めています。

2015年からはギャラリー以外の場所で展示会や催事、ポップアップストアに参加する機会が増えました。那覇からスタートし、大阪や東京、愛知などで開催される、沖縄物産展や工芸展、フェスなどへの出展を重ねています。そして2018年、銀座三越にて初の「Galleryはらいそ単独展」を開催することになりました。

県外催事を経て

県外への出展が年々増えるにつれて、出展依頼や問い合わせも増えています。依頼先の要望やイベントのサイズ、スケジュール・タイミングなどさまざま。内容を踏まえて企画を考え、コンセプトに沿った作品を候補にあげていきます。重要なのは、候補にあがった作家と企画内容について丁寧に対話すること。そこで理解や承諾を得て、初めて作品をリストアップできます。こうした作品提供の段取りを経て、毎回県外の企画展にのぞんでいます。

そして近年感じているのは、百貨店などへの出展の際に「先方からのリクエストやニーズのハードル」が次第に高くなってきていることです。現状取り扱っていないジャンルの作品、依頼主が求めるコンセプトとマッチしている作品など、市内の作家のみでプロデュースするには限りがあります。出展を辞退するべきか、それとも一歩踏み出すか。これまでに無かった課題が出てきました。そして、私たちにとって「踏み出す」という選択肢は、別の積み上げから見出していたことがありました。

ギャラリーをオープンさせる以前から、本業であるデザインや取材・撮影業務の現場で、沖縄の工芸・クラフト作家と話をする機会がありました。また、はらいその作家が出展する県内の工芸市やクラフト展に赴いた際に、そこで出会った作家もいます。そして、私たちが県外催事に出展する際に、同じく出展している作家と協力しながら一緒に販売などをし、そこで生まれるコミュニケーションもあります。こうした動きをするうちに、うるま市以外の作家との繋がりも少しずつ増えていきました。

はらいその向こう側

2018年12月〜2019年1月に開催された「やんばるアートフェスティバル2018-2019」では、県内の工芸作家の作品を扱う「工芸スペース」の「クラフトコンシェルジュ」としてその仕入れや接客などを担当しました。やんばるアートフェスティバル公式サイトに掲載するために各出展作家への取材を行い、作家の思いを聞きながら親交を深めることができました。それは私たち「うるま市内の作家を取り扱うGalleryはらいそ」の向こう側がおぼろげに見えてきた印象でした。現状立ち上がっている「県外への催事・イベントのプロデュースにおける要望・ハードルを踏まえた企画」と「うるま市外にいる作家とのコネクション」。そして「Galleryはらいその作家・ノウハウ」を融合することの可能性について考えるようになりました。

蜃気楼

はらいそは「うるま市」の作品を取り扱うギャラリーです。このコンセプトを変えることは全く考えていません。そこに「はらいその向こう側」に見えてきた作家と作品たち。さらに、海を越えた先で今後も出展をしていくイベントや展示。この3つをまとめるプロジェクト。はらいその向こう側に見えてきた「作品」「場所」そして「人」と、はらいそを纏めて、県外でプレゼンテーションするプロジェクト。そこから「蜃気楼」というコンセプトが立ち上がりました。はらいそと市外作家を融合し県外に出展する。私たちと作家とのフィールドを市内から県内に広げ、それを県外で見せていくことを目的としています。

蜃気楼プロデュースイベント第一弾

銀座三越・花々祭

『熱帯創華-Tropical Flowers』

春先、全国の三越伊勢丹で一斉に開催される「花々祭」に、南国沖縄からドライフラワーリース作家・Yuko MoriiTaionの二組が銀座で華を咲かせます。


会期:平成31年2月27日(水)-3月5日(火)

会場:中央区銀座4−6−16 7F ジャパンエディション象徴スペース


平日は蜃気楼より河野がお客様のお相手をさせていただき、週末は沖縄よりYuko Morii、taionからは大坪奈央2名がジャパンエディションにて皆様をお迎えいたします。

 

 

 


第二弾は

2019年3月・新宿伊勢丹にて開催の

「日本の手しごと展(仮)」

全国から集まる工芸作家たちの共演

蜃気楼からは「花藍舎(はらいそ)」のほか、漆作家の「ぬりトン」などの出展を予定しております。

最後に

Galleryはらいそは、うるま市の作家を取り扱うギャラリーとして私たちの重要なプロジェクトです。その向こう側に見えた蜃気楼。県内の作家と「はらいそ」の作家を融合しながら、海を越えた先で花開く。そんなイベントをプロデュースするプロジェクトです。

プロジェクト名である「蜃気楼」は

細野晴臣さんが作った歌「はらいそ」の歌詞蜃気楼 はらいそから。

私たちにとって「蜃気楼」「はらいそ」は切っても切れない、沖縄で生まれた縁の深いプロジェクトです。